放置自転車問題は自転車の盗難と深い関係があるようです。自転車の盗難が多発している世の中、中古自転車が見直されています。
自転車の所有者が、駐輪場以外の場所や他人の敷地の中に許可なく自転車をとめて、その場を離れた瞬間、その自転車は放置自転車とみなされます。わかり易くひとことで言うと違法駐車という事になります。この背景には、駐輪場の使用料を払いたくないと思ったり、もし放置している間に自転車が盗まれてもかまわないと思っている人がいる事が考えられます。現在の日本の法律では、駐停車禁止・駐車禁止の場所に自転車を放置した場合は違法駐車とみなされますが、実際に取り締まりを受ける事は滅多にありません。でもこの無造作に放置されている自転車が歩行者や車椅子の妨げになったり、救命救急や消防活動など、人命に関わる作業の妨げになる場合もあり、放置自転車問題は深刻な社会問題といえます。他人の土地へ勝手に自転車を放置した場合は、財産権の侵害にあたります。この問題は自転車の所有者のひとりひとりのモラルの問題です。この問題を重く見て独自に条例を設けている自治体も増えています。
放置自転車問題で更に深刻な事例としては、持ち主が所有権を放棄して路上などに放置した場合や盗難が関係した場合の放置自転車です。自転車を大型ゴミとして処分する為にはお金がかかります。その費用を払いたくない人や手続きが面倒な人が自転車を路上に放置しています。又圧倒的に多い事例が盗難自転車の乗り捨てです。自転車を盗む事はあきらかに犯罪です。その犯罪の証拠を隠滅する為に自転車泥棒は乗り終わった自転車を放置します。自転車が安価で売られている背景もあり、自転車を盗まれた被害者は、警察への被害届けを出さない場合が多くその結果、所有者から探し出してもらえない自転車が放置自転車となってどんどん増えてしまっている事が考えられます。駅前やスーパーの駐車場や路上の取り残された自転車はいったい何処へ行くのでしょうか?
放置自転車の問題が深刻な地域ではそれぞれに資源化を含むさまざまな取り組みが行われています。自転車はある程度の知識と経験があれば、部品を組み合わせたり、補修する事で、走行可能な状態にする事が出来ます。そのため各市町村の条例などにより所有者がいないとみなされた自転車は再生され、バザーなどで安く売られたり、発展途上国に援助物資として送られる場合もあります。アフガニスタン、スリランカ、ベトナム、ザンビア…などの発展途上国では自転車は貴重な交通手段となっています。このような地域に自転車を送る為にボランティア活動をおこなっている人達がいます。日本には、残念ながら平気で人の自転車を盗んで乗り捨てる人がたくさんいます。その一方では無償で自転車を再生させる取り組みをしている人もたくさんいます。
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